歯のかぶせ物の型どりをした後などに、かぶせ物が完成するまで、「仮歯」を入れたりすることがあります。

 

時々、最終のかぶせ物をいれず、「仮歯のままでもいいですか?」とお尋ねになる方がいらっしゃいます。こちらに対する回答は、「NO」となるのですが、なぜ仮歯のままではダメなのか、、、まずは仮歯の役割からご説明していきます。

 

仮歯の役割は、細かくすると多くありますが、主には下記の5つとなります。

 

■型をとった歯が動かないようにする

■見た目の審美性をよくするため (特に前歯は人から見える部分)

■型どりをするために削った歯を保護する

■かぶせ物が完成するまで、食事に不自由がないようにする

■歯肉の状態を維持させる

 

以上のように仮歯の役割は、かぶせ物を入れる上で、非常に大事な役割を担っていることが、お分かりいただけるかと思います。

 

ただ、字の通りあくまでこれは「仮歯」になります。

仮歯のままだと、大きなリスクを伴います。。。

 

仮歯をつける際の接着剤も、あくまで仮着剤になるため、長期間保つことができません。

また、最終的なかぶせ物よりも、耐久性が低いため、割れやすくすり減りやすいのです。

 

この状態が長くなればなるほど、すり減ったすき間から虫歯になったり、咬み合わせが変化してしまったりと、余計な治療を招いてしまい、お口の中のトラブルが広がってしまう可能性が高くなります。

  • 「仮歯」のままでも大丈夫??

以上から、仮歯のままで放置してしまうのではなく、きちんと最後のかぶせ物が入るまでは、治療を途中で中断しないように、継続して通院することを心掛けましょう!

 

また、仮歯が取れてしまった際には、仮歯を捨ててしまわないように保管していただき、なるべく早くに歯医者さんを受診するようにしてくださいね。

 

季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期ですので、皆さん体調管理に注意していただき、暖かい春を迎えられるようにしましょう!!

 

さわだ歯科クリニック戸田

院長 澤田 尚也