以前に歯が失われる原因の1位が歯周病である、という点はお伝え致しましたが、では歯が失われる原因全体のどのぐらいの割合を占めるのか、、、下記の図をご覧いただくと一目瞭然ですが、なんと、う蝕(むし歯)を10%弱も上回る37.1%となっています。

 

ここ最近ようやく予防歯科がうたわれるようになったものの、この調査結果は平成30年のものであるため、多少割合の変化があると思われますが、それでも要因自体が変化する可能性低いと思われます。この結果をみて、驚かれる方も多いのではないでしょうか。

 

なぜこんなにも歯周病で歯が失ってしまうことが多いのか、、、

 

歯周病自体の原因は以前の「歯周病になる原因とは」という記事の中でお伝えしましたが、

 

答えは至ってシンプルです。「歯の定期検診を受けていない(早期発見治療ができていない)」からです。

 

現状は、歯医者さんに行くのは口の中のトラブル(痛い、しみる、咬めない)を自覚してから歯医者さんに行こうと思われる方が多いと思います。

特に症状がでていないから大丈夫、歯医者さんに行くのもちょっと面倒だなあ、こんな風に考えている間にも残念ながら、歯周病は進行してしまいます。

  • 「歯周病」は歯が失われる原因第1位!

歯を失うと将来にかかる医療費が高くなる

お口の中の一回のお掃除、メインテナンス費用は数千円程度で、個人差はありますが、必ず毎月来院が必要なわけでありません。その年に数回を怠ってしまい、結果的にはきちんと歯のケアしていた方より、医療費が高くなってしまうというデータがあります。

 

残存歯が0~4本の方 →  517,400 円

残存歯が20本以上     → 341,500 円

 

その差は、175,900円。

 

歯周病は、全身疾患の要因にもなっている昨今の研究で明らかになっていますので、まさに下記のこのデータが、それを裏付けているといっても過言ではないと思います。

  • 「歯周病」は歯が失われる原因第1位!

歯周病がいかに歯を失わせてしまう要因となっているか、さらにそれに伴い健康だけでなく、経済的にも悪影響を与えてしまうことになるのか。この記事をご覧いただいたことを機に是非ご自身のお口の中のことについて、考えていただければと思います。

あなたが歯周病か否か、下記のサイトで簡単にセルフチェックができますので、是非お試しください。

 

【歯周病セルフチェック】

下記サイトのチェックシートをご入力いただくと、貴方の歯周病の危険度が判定されます。

https://www.sawadadc-toda.com/treatment/perio.html

 

さわだ歯科クリニック戸田

院長 澤田 尚也

 

出典:公益財団法人8020推進財団「第2回 永久歯の抜歯原因調査 報告書」

(引用:『生活歯援プログラム 』日本歯科医師会発行)https://www.jda.or.jp/dentist/program/pdf/ph_01.pdf